内部管理態勢とは、金融機関のみならず、あらゆる事業体がその事業目的を適正に達成するために、その組織内において適用されるルールや業務プロセスを整備し適正に運用するシステムをいいます。金融機関にとって内部管理態勢の整備は経営の根幹をなすものであり、また安全かつ健全な業務を行うための基盤となるものです。具体的には、コンプライアンスの徹底、リスク管理の高度化への対応、お客さま保護態勢の強化などに取り組むことにより、持続的成長を支える強固な経営基盤を整備・構築していきます。会員・お客さまの声を経営に適切に反映させるため、総代会を通じて事業運営に反映させる仕組みを構築するなど、コーポレートガバナンスの強化に努めています。◎総代会総代会は、当金庫の最高意思決定機関であり、決算や事業活動等の報告が行われるとともに、剰余金処分、定款変更、理事・監事の選任等、当金庫の重要事項に関する審議・決議がなされます。総代数は令和6年6月18日(総代会開催日)現在で130人です。◎経営管理理事会は、重要事項を決定するとともに、理事の職務執行の監督責任を負っています。監事会は、当金庫のコンプライアンスや経営全般にわたるリスク管理への対応状況、業務・財務の状況について監査を実施します。また、職員外理事(職員出身以外の理事)、員外監事(信用金庫法第32条に定める員外監事)の登用により、経営の透明性の確保とガバナンスの一層の充実を図っています。令和6年6月末現在、職員外理事2名、員外監事2名を登用しています。当金庫の経営情報を積極的に開示することは経営の透明性を高め、コーポレートガバナンスの強化につながります。そのため、ディスクロージャー誌・ホームページ等の充実に努めています。個人情報の適切な保護と利用を図るため関係法令等を遵守するとともに、個人情報の機密性・正確性の確保に努めています。◎内部統制当金庫は、内部統制に関する基本的な考え方や取組方針を内部統制基本方針として定めています。◎働きやすい職場づくり当金庫は、職員の人権・プライバシーを尊重するとともに、安全で働きやすい快適な職場環境を確保するため、誠実に職員との対話・協議に努めています。また、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメント、人事関係の相談に対応するために、担当者を配置するなど、働きやすい職場づくりに努めています。すべての業務部門から独立した監査部は、三島信用金庫グループ全体の健全性の維持および企業価値の向上に寄与することを目的として、内部監査を実施しています。また、業務全般における内部管理態勢の適切性、有効性をリスクベースで検証することにより、問題点の発見にとどまらず、その評価および改善方法の提言にも取り組んでいます。このため監査部は、事後チェック型監査からフォワードルッキング型監査への転換による内部監査の高度化や、内部監査人として必要なスキルの習得により、「監査人財」の育成に努めています。21 SANSHINコーポレートガバナンス内部監査態勢内部管理態勢
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